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咲く。裂く日々から。
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重ねることで、生まれるもの。
一枚の布を裂く。 細くなった布を編みながら、 ひとつ、またひとつと フリルのような重なりを生み出していく。 同じ布であっても、 裂け方は少しずつ違う。 ほどける糸も、 揺らぎの向きも、 光を受ける場所も違う。 だから私は、 すべてを同じ形に整えようとはしません。 編んだ表情は、ありのままに。 そこにこそ魅せられる、 どこか凛とした空気感を宿して。 そうして編み進めるうち 幾重もの重なりが生まれる。 そこには 一枚の布では存在しなかった 光と影が現れていきます。 KASANE / Collar|かさね 裂くこと。 編むこと。 重ねること。 重ねるということは、 ただ増やしていくことではなく、 異なるものが出会い、 それぞれの表情を残したまま、 新しい景色をつくること。 人が重ねてきた時間も、 きっと同じなのかもしれません。 今日までのひとつひとつが重なって、 今の自分をつくっている。 何ひとつ同じ重なりのない、 ひとつのかたち。 KASANE / Collar 纏う人の時間の上に、 また新しい景色が重なっていきます。
7 日前読了時間: 1分


継ぐということ。
ものづくりの中で生まれた、 遠州織物の小さなハギレ。 一枚では、 何かをつくるには小さすぎる布もあります。 けれど、 その一片にも色があり、 織りがあり、 触れたときの質感があります。 まだ、美しい。 その布を細く裂き、 ひとつを、またひとつへ。 結び、つなぎ、 少しずつ編み重ねていきます。 長い一本の布を編むよりも、 ずっと時間のかかる仕事です。 けれど私は、 その小さな布がつながり、 やがてひとつのかたちになっていく時間が好きです。 裂いたことで生まれるほつれも、 ところどころに現れる結び目も、 不規則に重なる柄も。 整えすぎず、 その布が持つ表情として残していく。 そうして生まれた作品を TSUGI と名づけました。 「継ぐ」。 それは、 布と布をつなぐこと。 そしてもうひとつ、 役目を終えようとしていたものを、 次の時間へと手渡していくこと。 小さな一片だった布が、 誰かの装いの一部となり、 また日々をともに歩いていく。 捨てずに使う、ということだけではなく、 そこにあったものを受け取り、 新しい価値へとつないでいく。 それが、 toro
8月28日読了時間: 2分
藍の時間を宿す。二度とはない、ひとつ。
藍の生葉染め。 深く濃い藍色へと染め重ねていく 「藍建て」とは異なり、 生葉染めは、 摘み取ったばかりの瑞々しい藍の葉を使って染めるもの。 そこから生まれるのは、 どこか光を含んだような、澄んだ青。 新鮮な葉がある季節にしか出会えない、 藍の生命そのものを映したような色です。 この布を染めたのは、 以前、私自身が育てていたタデ藍。 育った葉を摘み、 そのときにしか宿せない青を布へ移しました。 現在、タデ藍を再び育てる予定はありません。 だから、この色も、 この布も、 同じものをもう一度つくることはできません。 そのとき育った藍と、 そのとき染まった布。 そして今、裂き、編み、 ひとつのバッグとなりました。 短い季節から生まれ、 時を経て、今ここにあるもの。 この生葉染めを纏ったバッグは、 これが最後のひとつです。 二度とは生まれない、 藍の時間まで宿した一品です。
8月27日読了時間: 1分
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