
藍の時間を宿す。二度とはない、ひとつ。
8月27日
読了時間: 1分
藍の生葉染め。
深く濃い藍色へと染め重ねていく
「藍建て」とは異なり、
生葉染めは、
摘み取ったばかりの瑞々しい藍の葉を使って染めるもの。
そこから生まれるのは、
どこか光を含んだような、澄んだ青。
新鮮な葉がある季節にしか出会えない、
藍の生命そのものを映したような色です。
この布を染めたのは、
以前、私自身が育てていたタデ藍。
育った葉を摘み、
そのときにしか宿せない青を布へ移しました。
現在、タデ藍を再び育てる予定はありません。
だから、この色も、
この布も、
同じものをもう一度つくることはできません。
そのとき育った藍と、
そのとき染まった布。
そして今、裂き、編み、
ひとつのバッグとなりました。
短い季節から生まれ、
時を経て、今ここにあるもの。
この生葉染めを纏ったバッグは、
これが最後のひとつです。
二度とは生まれない、
藍の時間まで宿した一品です。



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