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裂いてこそ、宿る息吹。

裂いてこそ、宿る息吹。

10月11日
読了時間: 1分

裂いてこそ、宿る息吹。


布には、時間が宿っている。


誰かの手によって織られ、

染められ、使われ、

あるいは使われることなく残された布。


そこには、つくり手の技術や、

人の営み、土地の文化、

それぞれが過ごしてきた時間が重なっている。


私は、その布を裂く。


裂くことは、

壊すことではなく、解放すること。


一度かたちをほどき、

細い一本の布へと還すことで、

それまでとは異なる可能性が生まれる。


そして、

編み

結び、

つなぎながら、

新たな造形へと再構築していく。


裂く。

編む。

継ぐ。


過去をそのまま保存するのではなく、

そこに宿る記憶を受け取り、

今を生きる私の手を通して、

次の時間へと手渡していく。


布が歩んできた時間と、

私の手の時間が重なったとき、

そこに、まだ見たことのない

新しい命が立ち上がる。


裂いてこそ、宿る息吹。


それが、私のものづくりの原点です。





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